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ミニ色紙作成【無料枠】

 


7月度受注期間

7/16(土)

7/24(日)

(※締切日は受注、データ入稿の締め切りになります。)

 


 

痛軸.com製
複製ミニ色紙【無料枠】

お一人様限定毎月1枚無料制作

この商品をカートからご注文後
データ入稿ページより作品データをご入稿ください。

データ入稿ページ


入稿データ

用紙サイズ
W:125mm H:139mm(※比率必須)
解像度
300 dpi以上推奨
ファイル形式
PSDファイル推奨(PNG、JPG可)
レイヤー
統合して一つに
テキスト
ラスタイズ化

※推奨以外の設定の場合、画像が劣化する場合がございます。
ご理解の上ご注文ください。


仕上げ寸法

作品 W:119mm H:133mm
※入稿データより四方3mm内側で断ち切りになります。


作品について

オリジナルまたは使用許可のある作品、
同人作品一部を除き可(掲載はできません)
※無料配布の作品はNGです。


データチェック

募集期間中受注順にデータチェックを行い問題がある場合、
順次ご連絡いたします。
締切翌日に最終データチェックを行います。
問題がある場合のみご連絡させていただきます。

問題がある場合、
締切日、後2日以内に修正データの再入稿をお願い致します。


発送

期日日以降1週間以内に製作・発送致します。
(ご注文が早くても発送の日取りは変わりません。)

基本的に入稿データ、期日に問題がなければこちらからご連絡することはありません。


用途

イベント頒布、プレゼント、ご自宅用ご自由にお使いください。


その他

※受付、生産する日取りが決まっています、ご確認のうえご購入ください。
※データ入稿の期日を過ぎるとキャンセル扱いになりますのでご容赦ください。
※送料有料商品との同梱発送の場合、送料がかかります。
※最終データチェックは期限日の翌日に行います、問題がない場合はこちらからご連絡することはございません。
※データの不備があった場合、こちらからご連絡いたします。
再入稿が必要な場合、締切日、後2日以内に再入稿ください。

 

(無料枠は毎月ごとにお一人様1点限りになります。)

痛軸ギャラリーカフェ

デジタルイラストの入稿、登録で複製ミニ色紙の受注販売ができます。



これまでの複製ミニ色紙

 

 

 

 


その他


痛軸.com製 複製ミニ色紙
デジタルデータを印刷した印刷紙を
色紙で裏打ちしたものになります。

裏打ちとは掛軸・表具文化における基本技術となっております。
もともとは書画作品の墨を伸ばし、裏から裏打ち紙を貼り本紙を厚く補強する事を言います。
裏に裏打ち紙の白色が乗ることで見た目もよくなり、作品の厚みが増すので実体感を出す効果があります。

掛軸と比べると色紙はとてもお手軽なアイテムです。
ここではデジタルデータの実体化のサービスとして
表具文化の一片を手に取ってご覧いただければと思います。

また印刷に使用する和紙は高級感と風合いを感じられるものとなっております。ペーパーレスが叫ばれる昨今、材料としても使われる和紙の消費にもお役立てできればと思います。

虫干し



虫干し

手打ちの掛軸は、良質の和紙と表装用裂地、糊を用いて作られています。
しまいっ放しにしておくとカビてしまうことがあります。

カビの予防のため秋の晴天時など湿度が低い日を選んで時々虫干しをします。

機械プレス打ちの掛軸は裏打ちに糊を使用していないので
手打ちよりカビの発生は起こりませんが
それでも掛けていると空気や湿度、空気中の細菌等との
接触時間が多くなるので発生してしまうことがあります。

使用していない掛軸も年に1、2回程度、
乾燥した日に虫干しする事をおすすめします。

(とはいえ、数十年の長寿命スパンで考えての事なので
あまり深刻にとらえる必要はありませんよ。)

糊止め



糊止め

織物を裁断すると必ず糸のほつれが出てきます。
ほつれを整え糊で固め止めていく事を糊止めといいます。

裁断した裂の側面に糊をつけた刷毛を直角に静かに当て止めていきます。
糊止めでは糊の濃度がもっとも重要で濃すぎると糸が刷毛にくっ付いてきてしまいます。逆に薄すぎると固まらずほつれが収まりません。
適切な糊の濃度調整をして糊止めしていきます。

もちろん裂の表面に糊をつけて汚すのは美観を損なうのでご法度です。

切り継ぎ



切り継ぎ

切り継ぎとは作品本紙、裂、材料をつなぎ合わせること、
またはその部分の事です。

本紙のきわ2~3ミリ幅ほどに定規を置き裂に糊をつけ本紙に置いた定規に沿わせ貼り付けていきます。
この部分は本紙と裂が重なるので少し浮き出て見え完成後の美観に影響を与える場合があるので太すぎたり曲がったりしないよう切り継ぎます。

切り継ぎ部分で裂の柄の位置が非対称だったり目立つようなぶつ切りだったりすると完成後の美観に影響を与えるので裂取り、切り継ぎ時に配慮して作業します。

裏打ち紙



裏打ち紙

裏打ちに使われる紙は手打ちの掛軸の場合は最終的に巻くことになるので極薄で丈夫な楮和紙
額用の裏打ち紙は主に雁皮(がんぴ)を原料とし、光沢があり滑らかで緻密な肌合を持った厚手の鳥の子和紙を使います。

プレス機械打ちの場合熱圧着フィルムがついた加工紙を使います。

裏打ち



裏打ち

裏打ちは作品本紙の裏に紙を貼り付けることです。

 

紙はその性質上、墨などの水分が一度加わると膨張し乾けばそれ以上収縮します。

作品を描くとき、墨を乗せた部分の紙は収縮し、墨の乗らない部分は収縮しません。
この性質により作品本紙には歪みが生じ、しわやたるみが生まれます。

 

書き初めの作品をイメージすると分かりやすいと思いますが、
裏打ち前の書かれたそのままの書は、
しわくちゃで鑑賞もままならない状態になっているのです。

このしわやたるみを伸ばすため、裏打ちがされます。

 

作業としては

・作品のしわ伸ばし
 本紙に水分を与え墨、絵具部分のしわやたるみを刷毛で伸ばす
・裏打ち 本紙裏に紙を貼り付けしわやたるみを防いで補強する
・仮張り 仮張り板に貼り付け乾燥
・作品カット 作品の四辺を綺麗にカット

の工程があります。

 

綺麗に裏打ちされた作品はしわやたるみは無くなり、
作品本紙の裏に裏打ち用紙の白色が加わることで印象がガラリと変わることもあります。



裂(裂地)

裂とは織物の事で表具で使われる布の総合名詞
綿、絹、金襴、化織などの材質、織り方、文様、加工産地によって固有の名称がつけられています。

表装の裂地は、昔は法衣や着物を解いて使っていましたが、明治以降に表装裂地として新たに織られるようになりました。

表具師はお客様の嗜好を読み取り、
時には数百~千種類の裂の中から選別した裂を
作品に使用し表装します。

 

掛軸



掛軸

日本人なら存在そのものは知っていても 実のところ掛軸とは何だ?と問われると うまく答えられないところです。

皆さんの持つ掛軸のイメージって何でしょう?

作品を掛けるもの、美術品、高級品、骨とう品…
そんなところだと思います。

掛軸は古代中国で礼拝用の仏画を 掛けて拝するものとして日本に渡りました。

その後、日本で独特な美意識と混ざり合い 進化・・
というより全く別な価値観の存在へと 生まれ変わりました。

絵や書の周りには裂(きれ)が 張り合わされています。
この部分を「表具」といい 日本の書画は表具と一体で 鑑賞されるようになります。
表具の良し悪しは作品の寿命を 左右するだけでなく 表具が変われば作品まで違って見えるほど 作品鑑賞に大きな影響を及ぼします。

表具の種類には額や障子、襖などがありますが
その難易度、文化の奥深さ、ヴァリエーションの多さから
掛軸は表具の最高峰と言われています。

単なる付属品ではなく素材を 美しく引き立てる表具・掛軸は 書画の着物
好みに表装することで 作品と所有者のコラボレーションが可能で より深く作品を鑑賞し愛でることができる アイテムになっています。